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重曹を使った洗浄方法〜マグカップに付いたコーヒーのシミを取ってみる〜
前回に続いて、エコフレンドシリーズの重曹をご紹介します。実際の汚れを洗浄してみたいと思います。
前回に続きましてエコフレンドシリーズの重曹をご紹介します。同じくこの商品を使って実際の汚れを洗浄してみたいと思います。
重曹は別名で炭酸水素ナトリウムや重炭酸ナトリウムというような呼ばれ方もされており、化学式はNaHCO3と表されます。
用途としては食品関連ではベーキングパウダー(ふくらし粉)として用いられたり、クエン酸と混ぜて炭酸飲料として利用されたりしています。その他にも消火剤などの原料としても利用されています。また重曹の液性は弱アルカリ性を示します。
セスキ炭酸ソーダと重曹、どう違うの?
ところで、よく似た用途で使用されるセスキ炭酸ソーダも弱アルカリ性ですよね。重曹とどう違うの?
という事ですがpHで表しますと重曹は8.2、セスキ炭酸ソーダは9.8となり、セスキ炭酸ソーダの方がアルカリ性が強い性質があります。その他に重曹は水に少し溶けにくい性質がありますが、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいという違いもあります。
(※pHにつきましては過去の記事 液性の話(酸性・中性・アルカリ性とは?)その3をご覧ください。)
アルカリ性が強いと油や皮脂などの酸性の汚れに対して洗浄効果を発揮しやすいのですが、これでは水にも溶けやすいセスキ炭酸ソーダで掃除は十分だと思われることでしょう。
しかし、重曹を使った方が洗浄しやすいことだってあるんです。
それは水に溶けにくい性質を利用した洗浄方法で、研磨材の用途として汚れを除去することです。そうです、物理的にゴシゴシ汚れを取り除く方法です。
ということで、こんな汚れに重曹を使って洗浄してみました。
その1.シミのついたマグカップを用意します
茶色に変色している部分が、コーヒーのシミ汚れが付着しているところです。さっそくゴシゴシしていきましょう。
その2.洗浄開始
使用方法に従って少し濡らしたスポンジに重曹をつけます。汚れのついたカップを磨いていきます。
右半分だけ軽く磨いてみましたが、ほぼ取れています。全部キレイに仕上げていきます。
その3.洗浄完成
完成しました。最初に比べると汚れは完全に取ることが出来ました。
もっと頑固なコーヒーのシミ汚れや茶渋の場合は次のような洗浄方法を行ってください。
水500mlに対して重曹を小さじ3〜5杯の割合で重曹水を作り、鍋に重曹水と汚れたカップを入れて煮立てます。煮立てたら冷めるまで放置し、その後に磨いてもらうとより効果的です。
溶けやすいセスキ炭酸ソーダはスプレーにして洗浄に、溶けにくい重曹はペーストや粉末の状態で研磨材として用途によって使い分けるとより掃除の効率も良くなるのではないでしょうか。