02 HISTORY 歴史と背景
百年越しの原点回帰。
木村石鹸は、石鹸屋にもかかわらず、1924年創業当初につくったきり固形石鹸をつくっていません。百年越しの固形石鹸です。とはいえ、やったことは、石鹸そのものの良さを引き出すことだけ。奇をてらわず、本質を見極めながら、“肌にいい”を突き詰める。初代 熊治郎から続くものづくりへの想いはそのままに、いま一度、石鹸屋としての原点に立ちもどり開発しました。
THE FIRST 初代と石鹸の出会い
木村石鹸初代、木村熊治郎は、元々歯ブラシ屋を営んでいました。しかしある日突然、石鹸屋に転身することとなります。出会いは銭湯。となりで身体を洗っていたおっちゃんとの会話の中で、石鹸が油からつくられるという話を聞きます。石か何かが原料と思っていた熊治郎は衝撃を受け、後日おっちゃんの知り合いの石鹸会社を訪ね、実際に油を釜に入れてつくられる様子にとても感動したそう。その後、すぐに歯ブラシ屋をやめ、大正13年(1924年)「木村石鹸製造所」をはじめました。そして、木村石鹸製造所を発足後、最初に始めたのが固形の化粧石鹸でした。