社長ブログ
40~47期の決算公告
40~47期の決算をまとめて。
あとから出してもあんまり意味はないのですが、キリが良い40期からの数値があると、より今の数値の状況も把握しやすくなるかなと思ったので、決算書の一部、まとめて開示しておきます。
40期は2016年6月期の決算。2015年6月21日~2016年6月20日までの1年間です。自社ブランド事業を開始したのが2015年4月なので、開始してまだ1年のタイミングですね。2013年に戻って、OEM事業、業務用事業などの元々の事業に手を入れながら、自社ブランド事業の立ち上げをやっていました。
40期と較べて、固定資産がかなり増えてます。これは後の三重県伊賀工場(IGA STUDIO PROJECT)となる土地、建屋を購入したからです。流動・固定負債も増えてます。
2018年6月期決算。OEM、中国向けが伸び始め、当期純利益も1億円を超えました。
2019年6月期。この年も当期純利益は1億円を超えてます。中国向けが引き続き伸びて、売上の20%以上が中国向けになっていた頃です。実は2019年12月が中国向け売上のピーク。12月の単月だと中国向けは売上の30%を占めるぐらいになっていました。ところが2020年は、そう、コロナです。2020年1月から半年以上、中国向け売上はゼロになります。
この頃、先に購入していた工場土地と建屋の改修を行っています。工場竣工は2020年1月を予定して進めていましたが、工場改築プロジェクトは、かなり右往左往していて、めちゃ大変でした。
2020年6月期。2020年1月~6月の半期は、コロナで中国向け売上がゼロになって、かなり焦ってました。新工場のために機械も購入したりで、固定資産が10億を超えました。流動/固定負債も順調に増えてます。2020年4月から一般発売始めた12/JU-NIシャンプーがヒットして、自社ブランド事業がかなり伸びたタイミングです。
2021年6月期は、2020年4月以降の緊急事態宣言、巣ごもり需要の爆発で、中国向けの落ち込みをカバーして、かなり好決算でした。純利益も再び1億円を超えました。自社ブランド事業も12/JU-NIの躍進で伸長しました。
2022年6月期。この決算までがコロナ特需の影響があった決算だと思います。以降、反動が来るわけですが、すでにこの頃でも、うちの中でいくつか見ている先行指標がネガティブな未来を伝えていたので、ちょっとヤバイなと思ってはいました。2022年の夏、秋ぐらいから今後のOEM事業の落ち込みも見据えて、自社ブランドの直販を強化せねばと、ECサイト、コーポレートサイトのリニューアルが始まりました。2023年中にリニューアルオープン予定で進めていましたが、色々な問題もあり、結局、リニューアルオープンできたのは2024年4月でした。
2023年6月期。昨対での売上が10年ぶりぐらいにマイナスになって、当期純利益も2200万とかなり低水準。コロナ反動でOEM事業が大きく落ち込み、自社ブランドも伸びはしたものの当初計画が大幅未達でした。翌年が創業100年なので、イベントの企画なども始まった時期ですね。
こういう歴史を晒すのはなかなか恥ずかしくもあります。もっと優秀な経営者なら、この数値を何倍にも出来てるんじゃないか、もっといけてたのではないかと考えたりもします。
一方で、社員をリストラすることなく、新工場も立ち上げ、2014年時点ゼロだった自社ブランド事業もある規模にまではできた。全体としての数値の規模感は小さいけど、なんとかかんとかうまくやってきた方なんじゃないかという自負みたいなものもあります。
この2年は数値的には停滞感がありますが、会社内の事業のポートフォリオはかなり変わってきてます。過渡期といえば、会社なんていつだって過渡期だとは思うのですが、こういう「停滞」のタイミングは、どこの会社にもあるものじゃないかと勝手に思っています。大きく飛躍するためには、一旦ぐっと沈み込まないといけないなんてメタファーもあるし、人だって成長する時には関節のあちこち痛くなったり、「成長痛」もあるわけで、その意味では木村石鹸のこの数年は、次の飛躍・成長のための助走期間みたいなものだと、思いたいなと。